ユアサ商事の歴史は江戸時代初期の寛文6年(1666年)、京都の木炭商がはじまりです。創業者である初代 湯淺庄九郎は、顧客であった鍛冶職人の金物製品に注目し、打刃物商として新しい商売を生業とすることで発展の道を歩み始めました。行商をしながらの江戸への進出、幕末の内外騒乱期、第一次世界大戦、関東大震災、そして太平洋戦争。時に盛衰浮沈を重ねながら、幾多の困難を乗り越え今に至ります。現在では工業・建設を主軸として、環境エネルギーやグローバル展開など、ビジネスは多岐にわたりますが、時代が求めるニーズを先取りしていく商売人のDNAは、現在のユアサ商事にも脈々と受け継がれています。
1666年 寛文6年 | 初代湯淺庄九郎が京都にて創業 |
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1674年 延宝2年 | 江戸に店を開く |
1688年 元禄元年 | 屋号「やまずみ」の制定 |
1816年 文化13年 | 大阪に店を開く |
1909年 明治42年 | 湯淺鉄工所設立 |
1919年 大正8年6月 | 湯淺七左衛門商店を設立(本店京都、支店東京、大阪) |
1920年 大正9年5月 | 本店を東京に移転 |
1940年 昭和15年10月 | 商号変更 湯淺金物株式会社 |
1945年 昭和20年 | 太平洋戦争の終結・再建 |
1961年 昭和36年 4,10,12月 | 株式店頭公開(東京市場) 株式2部上場(東京、大阪) 名古屋支店設置(多角化政策展開) |
1962年 昭和37年8月 | 株式1部上場(東京、大阪) |
1969年 昭和44年 | 「やまずみ会」発足 |
1970年 昭和45年1月 | 米国現地法人設立 |
1974年 昭和49年9月 | タイ現地法人設立 |
1977年 昭和52年 | 「炭協会」発足 |
1978年 昭和53年6月 | 商号変更 湯浅商事株式会社 |
1978年 昭和53年7月 | 第一回「グランドフェア」開催 |
1983年 昭和58年 | 「青年やまずみ会」発足 |
1992年 平成4年4月 | 株式1部上場(名古屋) 旧湯浅商事株式会社と旧ユアサ産業株式会社が合併 商号変更 ユアサ商事株式会社 |
1993年 平成5年7月 | ドイツ現地法人設立 |
1994年 平成6年6月 | 台湾現地法人設立 |
1997年 平成9年4月 | マレーシア現地法人設立 |
2002年 平成14年3月 | 中国現地法人(上海)設立 |
2004年 平成16年4月 | インドネシア現地法人設立 |
2009年 平成21年2月 | ISO14001認証を国内全事業所で取得 |
2009年 平成21年6月 | 設立90周年を迎える |
2011年 平成23年3月 | インド現地法人設立 |
2011年 平成23年7月 | フィリピン現地法人設立 |
2012年 平成24年3月 | ベトナム現地法人設立 |
2013年 平成25年7月 | 山口県平生町に「ユアサ商事平生メガソーラーパーク」竣工 |
2013年 平成25年8月 | メキシコ現地法人設立 |
2014年 平成26年7月 | 北海道釧路市に「ユアサ商事釧路川ソーラーパーク」竣工 |
2014年 平成26年8月 | 本社を東京都千代田区神田美土代町に移転 |
2015年 平成27年3月 | 「ジャパン・レジリエンスアワード(強靭化大賞)」で金賞受賞 |
2016年 平成28年 | 創業350周年を迎える |
2019年 令和1年 | 設立100周年を迎える |
1666年寛文6年
初代湯淺庄九郎が京都にて創業
戦国時代に終わりを告げ、商工業の街として活気があふれていた京都。戦乱後の街の刀鍛冶たちは、続々とハサミや包丁鍛冶へと転業。初代庄九郎は当初、鍛冶職に木炭を卸しており、その中で質の高い打刃物に目をつけ商材として扱うようになった。
1674年延宝2年
江戸に店を開く
明暦の振袖火事の後、新しい都市計画によって復興し賑いを見せていた江戸。日本橋は大商店が軒を連ねる商業の中心地として活況を帯びていた。創業8年目に初代庄九郎は、全国一の京都の打刃物を江戸に卸すべく、日本橋本石町に江戸店を構え「小刀屋庄九郎」ののれんを掲げた。開業当時の取扱品は、剃刀、小刀、ハサミ、包丁等であったが、間も無く大工道具などの打刃物全般を取り扱うようになっていった。その取り扱う剃刀に「炭屋請け合いなし(品質を保証する)」と印し床屋にばら撒いた。使ってみると非常に切れ味が良いことから一躍炭屋の名が広がったという。
1688年元禄元年
屋号「やまずみ」の制定く
2代目の元禄元年、初代の木炭業の苦労を忘れないよう、正式な屋号を「やまずみ」と定めた。当時の社標章は「大黒やまずみ」と称し、商人の神様大黒天にあやかるように図案化したものである。
1909年明治42年
湯淺鉄工所設立
当時の12代当主は二百数十年の家業に新風を取り入れるべく、店則(お店の規則)の改正、工場の設立、輸入金物の取り扱いと国産化、中国貿易の積極化等、新しい取り組みを次々と行った。明治42年の湯淺鉄工所設立を皮切りに、中国漢口、天津、上海に拠点を構え、海外進出を果たすとともに、急速に近代化、工業化が図られていった。
1919年大正8年6月
湯淺七左衛門商店を設立(本店京都、支店東京、大阪)
12代当主により、250年の歴史を持つ老舗商店は「株式会社湯淺七左衛門商店」として、新たな時代に対応するための法人組織として体制を整えた。
1940年昭和15年10月
1945年昭和20年
太平洋戦争の終結・再建
3月10日東京大空襲により、下町一帯は焼け野原と化し、湯淺金物もまた店舗・倉庫をすべて消失した。しかし終戦後の日本中が混迷を極める中、残った精鋭たちによって、いち早く開業。翌21年には焼跡に百数十坪の仮事務所を建築し、戦後再建への道を歩み出す。そして戦後復興と特需の時流に乗り、順調な業績を挙げていった。
1961年昭和36年 4,10,12月
株式店頭公開(東京市場)
株式2部上場(東京、大阪)
名古屋支店設置(多角化政策展開)
昭和31年経済白書の「もはや戦後ではない」という言葉通り、日本経済は高度経済成長期へ。湯淺金物も新しい時代に対応すべく株式を店頭公開。経営体質のさらなる強化に努めた。
1969年昭和44年
「やまずみ会」発足
『会社設立五十周年・創業三百年記念式典』の場で、販売先様との絆を強化し、共存共栄を図る目的として「やまずみ会」が誕生する。
1977年昭和52年
「炭協会」発足
仕入先との関係強化を目的に「炭協会」を発足。現在では約500社の仕入先が加盟。
1978年昭和53年7月
第一回「グランドフェア」開催く
グランドフェアとは、販売先の会である「やまずみ会」が主催、仕入先様の会である「炭(たん)協(きょう)会」が協賛し、ユアサ商事が後援する展示会。1978年(昭和53年)の第1回開催後、毎年開催され、現在は関東、関西、中部、東北、九州の5ヶ所で来場者は毎年6万人を超える。