WORKSTYLE ユアサの働き方
社員との話し合いによって実現する、ユアサ商事の働き方改革。
ユアサ商事では、社員の健康や効率的業務推進を目指し、2015年8月より労働環境整備の推進に取り組んでいます。通常は年に10回実施する労働組合と経営陣との協議会で知恵や意見を出し合い、あらゆる勤務制度の策定や人事システムを改訂してきました。人事制度や給与体系、各種手当の整備、福利厚生の拡充、業務効率化ツールやシステムの導入など、積極的な改革意識によって、労働時間を削減しつつ、顧客にはこれまで以上の価値を提供する、高・生産性組織を目指しています。事実これまでも、労働時間を削減しながらも業績を挙げ、賞与や昇給などの改善によって、社員に還元することが実現できています。
これは、日本の労働意識そのものを覆す難易度の高い挑戦ですが、現場と経営サイドが互いに歩み寄ることで一つひとつの制度を実現しています。時代の変化に臨機応変に対応していくしなやかさや、社員と経営陣が対等に協議するステージを確立していることも、350有余年の歴史を生き抜いてきた私たちの強さのひとつ。新しい時代の、新しい「商人のあり方」を切り拓くことも、業界のリーディングカンパニーたる使命だと考えています。
ENVIRONMENT.1
労働条件
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職種
総合職、一般職
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初任給
総合職 ※2024年度予定
大学院卒:月給280,000円
4大卒:月給268,000円
※2024年度10月より、1日あたり1時間、月21時間分の固定見做し残業代を廃止予定のため、実績の掲載はなし一般職 ※2024年度予定4大卒、大学院卒:月給228,000円
※2024年度10月より、1日あたり1時間、月21時間分の固定見做し残業代を廃止予定のため、実績の掲載はなし -
昇給
年1回、4月
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賞与
年2回、6月・12月
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勤務地
本社および全国支社・支店・営業所・海外事業所
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勤務時間
9時~17時(昼休憩1時間)
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保険
雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険
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労働組合
あり
ENVIRONMENT.2
多様な働き方
社内システム
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全社PC19時シャットダウンシステム
残業時間削減と夜型勤務体質の改善を目指し、2015年8月よりパソコン端末のシャットダウンシステムを導入しています。現在の平均退社時間は18:22(2023年度実績)。導入前より約60分の残業時間削減に成功しました。※原則19時シャットダウン、延長申請した時に限り最大21時まで稼働
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Web受発注システムの開発と利用促進
従来の電話やFAXメインの受注スタイルから、Webシステムを介した受注スタイルを顧客に向けて促進しています。これにより社内の人手による受注入力業務の削減やミスの防止に繋がり、社内業務の効率化に成功しています。今後も、生産性とお客様の満足度を同時に上げるためにITシステムの活用を推進していく予定です。
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業務スタッフのスキルアップ
勤務年数や勤務地域によって、スキルや業務効率に差が生まれやすい現状に対し、全国31拠点に所属する全ての業務スタッフに対して研修教育を適時実施しています。知識やスキルを標準化し、顧客への提案の精度を上げ、顧客満足度と生産性の向上を目指した取り組みです。
育児関係
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産前産後休暇
期間→法定通り(産前6・産後8週間)、給与→法定以上(会社全額給付)
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育児休業明け社員への
サポート育児休業から復帰する女性社員には、派遣社員をサポートメンバーとして充当することで、時短による働きやすさや、顧客対応の不行き届きがない体制づくりを実現しています。復帰にあたっての懸念を払拭するための取り組みです。
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育児休業規定の改定
(最初の連続7日間は有給休暇、その他法定通り)
育児中社員からの要望を踏まえ、2018年より育児中の短時間勤務制度や所定外労働の免除期間などを、小学校3年生の学年末までに延長いたしました。今後も必要に応じ見直しを図っていきます。 -
保育費用等の補助
育児休業を原則6ヶ月以上取得した総合職社員を対象に、やむを得ず延長保育や病児保育、またはベビーシッターを利用した場合、その費用について全額もしくは一部を会社にて補助します。
また、病児保育、ベビーシッターは一般職社員も利用可能です。 -
子育て支援金
小学校以下の子を養育する社員を対象に、子一人あたり月2,000円の子育て支援金を支給します。
社内制度関連
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社宅制度の改定
従来から運用している社宅制度ですが、ライフスタイルや価値観の多様化や女性の活躍が進む中、単身赴任者の帰宅旅費規程の改定など、時代に合わせた制度設計を心がけています。
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カムバックエントリー制度
出産や育児、介護や配偶者の転勤などを理由に、やむなく退職せざるを得なかった社員の復帰を受け付ける制度。多様な社員の働きかたを支援する施策のひとつとして運用しております。
時間単位の有給休暇(半日有給休暇、1時間単位の休暇)取得 / 自己申告制度 / チャレンジ制度 / その他の制度(海外駐在員選抜制度、海外研修生制度、社内FA制度、社内公募制度、キャリアパス制度、新事業提案制度等)
健康経営
健康経営優良法人に認定
2018年に「健康宣言」を制定し、当社の財産である社員の心身の健康維持・増進に向けた「健康経営」への取り組みをスタートしました。健康診断・ストレス診断などの受診率向上に向けた取り組み以外に、就業時間内禁煙化などを講じています。またこうした取り組みを経済産業省より評価いただき、健康経営優良法人2019、2020、2021、2022、2023に引き続き、健康経営優良法人2024も認定されました。
ENVIRONMENT.3
休暇規定
年間休日約120日 / 完全週休2日制(土・日) / 祝日 / 年末年始休暇 / 夏季休暇 / 有給付与日数(初年度12日、最大20日法定通り) / 永年勤続休暇 / 結婚休暇 / 出産休暇
働き方事例
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スマートエネルギー部/課長補佐
大阪 しおり(2009年入社 総合職)
2度の産前産後休暇を経験。
今後、後に続く後輩のために。(産前産後休暇/時短勤務/子育て支援金)
総合職で入社後、2人の子どもの出産を経験し、2度、産前産後休暇を利用しました。総合職、一般職ともに制度を利用でき、多くの社員が出産を経て仕事を続けています。私も産前産後休暇のあとは、休暇を取る以前と同じ職場に復帰し、時短勤務を利用しています。毎月支給される子育て支援金という制度もあり、ありがたいです。それから、今回の2人目の妊娠中は、体調が優れないことも多かったのですが、上司や同僚に相談して早くから有給休暇なども活用して産前休暇に入り、周囲の理解にとても助けられました。
当社はいろいろな営業の部署がありますが、女性の総合職が活躍できる環境で仕事を任せてくれるところがあり、私が経験してきたように、今後入社される皆さんも女性特有のライフイベントを抱えても仕事を続けていけると思います。私が現在所属しているスマートエネルギー部などは、比較的新しい業界で、女性が活躍しやすいフィールドですので、今後、大きな成果をあげたいと考えています。出産を経験し子育てしながら働くユアサ商事の女性社員として、女性がより働きやすい職場にしていきたいと思っています。 -
関東建機部
鈴木 明由加(2016年入社 一般職)
夫の転勤に合わせ異動。
東京から宇都宮、再び東京へ。(一般職社員の転勤/産前産後休暇/時短勤務/子育て支援金)
本社の関東建機部で一般職として働いていたのですが、結婚後に他社で働く夫の転勤が決まり、宇都宮へ引っ越しました。最初のうちは新幹線で通勤していたのですが、体力的に厳しくなり、宇都宮営業所へ異動希望を出したところ、別の部署ではあったのですが宇都宮営業所に空きがあり、異動してそのまま宇都宮で仕事を続けました。のちに宇都宮営業所で勤務していた間に妊娠を経験し、産前産後休暇を取得しています。そして、産後休暇期間が終わろうとするころ、今度は夫が東京勤務となり、再び自分の勤務先を上司、人事に相談したところ、元々働いていた関東建機部で受け入れてくれるという話になり、現在、本社で職場復帰をして時短勤務をしています。当社の営業事務はお客様と直接やりとりをすることも多くやりがいのある職場なので、仕事を続けることができてよかったと思っています。同期も同じような申請をして異動していますし、たまたま希望先に空きがなかった場合は、カムバックエントリー制度を使って、一度辞めても復職できるようになっています。
私にとって、仕事とプライベートが両立できるベストな職場です。今は子育てにも注力しながら、限られた時間の中で仕事を遂行し、営業社員をサポートする力をつけて、一戦力として部署に貢献していきたいと思っています。 -
ユアサネオテック東部第二支店
横尾 文弥(2016年入社)
仕事への向き合い方も変化した
育児休暇制度の利用。(男性社員の育児休暇制度)
第一子が誕生した2022年度に育児休暇制度を利用しました。社会的に男性が育児休暇を取得するようになり、当社では男性社員の場合、有給で土日合わせて7日間の取得が可能となりました。より長く休暇が必要な場合は、休職を含め相談できる制度です。私の場合は妻が3月末に出産後、実家に帰っていましたので、東京に戻って来てから育児が手伝えるように6月に取得しました。それまでも土日などに育児を一緒に行っていましたが、1週間ともに育児をする中で、その本当の大変さを知ることになりました。それをきっかけにできるだけ仕事を早く切り上げるなど、仕事の仕方をより工夫して、育児に参加するように心がけています。育児休暇がすべてではないですが、父親になった責任感をより感じたためか、以前より仕事の成績も伸び、休暇は貴重な時間だったと思っています。
また、同じ部署の同僚、後輩、そして上司が理解を示してくれて、仕事をサポートしてもらい感謝しています。男性のための育児休暇などの制度はまだまだ改善の余地が多いと感じていますが、今後取得する人への助けとなるように、自分の育児休暇の経験を人事部や組合と共有しているので、今後、より取得しやすくなり、また期間なども改定されていくものと思います。